こんにちは、みのりんです。
潜在意識界隈でよく聞くのが「全ては喜び♡」という話ですね。
私たちは人生という名のゲームを楽しんでいるため、楽しいことも苦しいことも結局はゲームの一部でしかなくて、そのゲームをプレイできること自体が「喜び」なのだ、と。
言わんとすることはまぁわかりますし、これを信じたい人は信じればいいと思うんですけど、私はどうも違和感があったんですよね~。
その違和感を言葉にできなくてしばらく考えていたのですが、ようやく書けそうです。
私の違和感の正体、それは
「なんで喜びだけ特別待遇なんだ?」
ということでした。
喜怒哀楽という言葉がありますが、喜びも怒りも哀しみも楽しみも、感情って本来対等だと思うんですよ。
それなのに「怒りも哀しみもぜーんぶ喜びだから」とかいって、喜びだけすごく優れた別格の存在のように扱っているところが気持ち悪かったのです。
「全て喜び」派の人は「感情に優劣はない。だって全て喜びだから」と言っていますが、優劣つけてるじゃないですか!
明らかに
喜び>その他の感情
となってますよね。
これが
「全て私の人生だから」
「全て私だから」
という言い方なら私もここまではつっかかりませんでした。
揚げ足取りと思われるかもしれませんが、言葉って大事ですからね。
適当に使わないでほしいです。
それから、同じ理由で「感情を許可する」という表現にも違和感があるんですよね。
「泣いてもいいよ」
「怒ってもいいよ」
「人を恨んでもいいよ」
というのが「許可」ですね。
私も説明の都合上「~してもいいよ」と表現していることがありますが、それは「~してはいけない」と禁止している人に対して言っているのであって、本当のところは禁止も許可も存在しないと思っています。
だって、よく考えてみてください。
許可するのって、たいていネガティブな感情なんですよ。
「喜んでいいよ♡」
「楽しんでいいよ♡」
などというパターンはほとんどないわけで、たいていは
「悲しんでいいよ♡」
「怒っていいよ♡」
というパターンなんですよね。
これがすでに贔屓(ひいき)だと思うんです。
喜びちゃんと楽しみちゃんまた来てくれたんだ~♡むしろずっとここにいてほしい~♡
怒りちゃんと哀しみちゃんはこの部屋に入ってきてもいいよ♡
なんて明らかに差別でしょう?笑
優劣をつけないように配慮しているようでいて、実はまだ優劣がついているんですよね。
まぁ「入って来てはいけません!」というよりは100億倍マシですが、最終的な到達点としてはレベルが低すぎで、目指すのはあくまで「どの感情も区別なく扱う」というところなんですよね。
『眠れる森の美女』という話があるじゃないですか。
(唐突に話題が変わりますがいずれつながります笑)
あの話でオーロラ姫は100年眠る呪いをかけられるわけですが、それは13人目の妖精が「どうして私をパーティーに呼ばなかったんだ!?16歳で死ぬ呪いをかけてやる!」と怒った結果なんですね。
(そして12人目の妖精が「死の呪い」を「100年眠る呪い」に書き換える)
ではどうして13人目の妖精は呼ばれなかったのでしょう?
「金の食器が12組しかなかったから」
「招待状を出し忘れたから」
などの説がありますが、王様なんだから食器くらいもう1組作ればいいだけですし、招待状を出し忘れたなんていくらなんでもアホすぎます。
ということはどういうことかというと、それらの理由は全て言い訳で、本音は「呼びたくなかったから」なんですよ。
意図的に排除したわけです。
それではどうして呼びたくなかったのか?
これには諸説あり、明確な答えはわからないのですが、私が有力視しているのは「13人目の妖精は死を司る者だったから」という説です。
王様は「かわいいオーロラ姫の生誕パーティーなのに死の妖精なんて穢らわしい!絶対呼びたくない!無視してやろう!」と思ったんでしょうね。
だから13人目の妖精は怒ったのでしょう。
死は生と表裏一体になったものですし、死があるから再生があるわけですからね。
これは私の持論ですが、死の妖精はただ単に招かれなかったことを怒っているというより、死を排除しようという王様の傲慢さに制裁を加えたかったのだと思うんです。
死の妖精だって、自分が他のキラキラした妖精たちと同列に並べるなどとは思っていなかったと思うんですよね。
自分は必要不可欠な存在である一方、忌み嫌われる存在だともわかっていたのではないでしょうか。
だから、きちんと招待状を出していれば逆に辞退してくれたかもしれないのです。(知らんけど)
それを激しく拒んだから逆鱗に触れたのではないでしょうかね~。
なにが言いたいかというと、どんなに不快な感情であっても、優劣をつけて差別するのは自分のためにならないということです。
人間ですから誰しもポジティブな感情が好きなのはわかりますが、それでもできるだけ対等に扱おうとする意識だけは持っておかなければならないと私は思いますよ。
「全てが喜び」族の方々の目に止まりますように。
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